10年越しのラブレター
引っ越しを今月末にするので、心も身体もてんやわんやと大忙しでした。
わたしはすこし潔癖なところがあって、とにかく虫と埃りが嫌なので、本のページをパタパタさせて、本を軽く拭いてからダンボールに入れます。
その作業を淡々とこなしているときに、「下北サンデーズ」を発見。
な、なつかしい…。
確かドラマ化もしたよね。
だが内容は覚えていない。
捨てようかなーと頭をよぎり、まぁとりあえず持ってくか!いつか読むし!と思って、いつも通りその本をパタパタしはじめると一枚の封筒が。
ヒラ…
「おっ!」
なんだろうと思い、拾って読んだら小学生の時に仲良くしていた男友達からの手紙。すごく意外だった。
あいつからこんなの貰ってたっけ。
当時わたしが大好きだった漫画「ひぐらしのなく頃に」。
内容が内容なので、小学生で読んでる人は少なかったし、グロテスクで怖い表現がある漫画なのでむしろ怒られる立場になってしまうので隠れて読んでいた。(ストーリーがかなり濃厚で、伏線がすごく、かなりオススメなので気が向いたら是非。)
そんな漫画だったんだけど、知ってる人がその男の子くらいしかいなかったんじゃなかったかな。
わたしはその漫画について話せる人、ストーリーの凄さについて語れる人がただでさえいなかったので、じゃれあう仲のそいつがまさかの「ひぐらし」を知ってるという事実に意外だった。
それを互いに知ってからは、漫画を貸してあげたりしていた。
手紙にはその「ひぐらし」について一緒に語れて嬉しかった!ということや、卒業が悲しいということ。
中学へ行ってもまた話そうってこととか、中学では何を頑張りたい?ってこと。
他にも他愛もない話が書いてあって、PCのアドレスも添えてくれていた。
最後の追記に、
実は五年の中〜終わりまで好きでした!誰にも言ってないから言うなよ!言ったら…以上で完
って書いてあってびっくり。
数年越しにびっくり。
…いまのいままで完璧に忘れていたし、その手紙に至っては読んだ記憶も思い出せなかった。
それくらい前のことで、新鮮すぎて…。
向こうも忘れてんだろーな。笑
思い出はこうして形に残る。
そして嬉しくなる。
記憶は忘れてしまうけど、これがあるから思い出せる。
手紙は時間が経ってから読むととてもロマンチックだから好きだな。
改めて思いました。
ありがとう。
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